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給与所得だけの人ほど事業所得を持つべき理由とは?【副業の本質を解説】

男性がパソコンに向き合ってたくさんの量のデスクワークをしている様子。

給与所得に依存するリスクを減らすには「事業所得」を持つのが効果的です。経費計上による節税、収入の柱の複数化、事業主マインドの成長など、会社員こそ副業に取り組むべき理由を解説します。

「給与だけでは将来が不安…」「副業を始めたいけど本当に意味があるの?」と考えている方に向けて、メリットと注意点を整理しました。

目次

給与所得の限界

税金が天引きされ節税余地が少ない

会社員の給与は、毎月自動的に所得税・住民税・社会保険料が天引きされます。年末調整で若干の還付はあっても、自分で大きな節税策を選ぶことはほぼ不可能です。給与所得者には「給与所得控除」が適用されるため、スーツ代や通勤のための車代などを個別に経費として申告することはできません。

一部「特定支出控除」という制度はありますが、利用条件が厳しく、多くのサラリーマンにとっては現実的に活用しにくい制度です。

昇給は会社次第でコントロールできない

給与のベースアップやボーナス額は、会社の業績や人事制度に左右されます。個人の努力だけでは報酬をコントロールしにくく、数年働いても収入が大きく増えないことは珍しくありません。

「頑張っても給料が上がらない」=努力が収入に直結しないという構造は、会社員特有の限界です。

1つの収入源に依存するリスク

収入源を給与だけに頼ると、会社の業績や人事方針といった自分ではコントロールできない要因に生活のすべてを委ねることになります。倒産やリストラで収入が一気に減るリスクは常にあり、コロナ禍のように急な雇用調整で「副業をしておけば…」と後悔する人も少なくありません。

さらに近年は、大手企業でも希望退職の募集終身雇用の限界を示す発言が増えています。つまり、「同じ会社で定年まで安泰」という前提はすでに揺らいでいるのです。

だからこそ、給与だけに依存するのは不安定な働き方。小さくても事業所得という別の収入口を持てば、収入が複数になり、たとえ月1〜3万円でも生活費の一部を補えて安心感が得られます。

事業所得を持つ意義

経費計上による節税が可能

事業所得を持つと、売上に対して必要経費を差し引いた金額に課税されます。たとえば副業で10万円の売上があり、パソコン代や通信費などで4万円を経費として計上できれば、課税対象は6万円に抑えられます。

結果として、給与所得では不可能だった節税が実現できるのです。

小さくても「自分で稼ぐ経験」になる

最初は数千円でも、会社以外からお金が振り込まれる体験は大きな財産です。「自分のスキルや行動が直接収入になる」ことを体感することで、仕事へのモチベーションも変わります。

この感覚を得られるだけでも、副業を始める価値は十分にあります。

収入の柱が複数になることで安心感が生まれる

本業+副業=「二刀流」にすることで、もし片方が不調でも生活が守られるという安心感が得られます。たとえば月3万円の副業収入があれば、毎月の家賃や光熱費を副業でカバーできる計算です。

生活費の一部を副業でまかなえるだけで精神的余裕が生まれるのです。

事業所得のメリット(思考面の成長)

副業をすると「どうすれば売れるか」「どうコストを抑えるか」を常に考えるようになります。結果的に、本業でも「効率的な働き方」「成果につながる工夫」を意識できるようになり、評価やキャリアアップにつながるケースもあります。

商流を体感することでビジネスマインドがアップ

仕入れ・販売・顧客対応・利益計算…。事業を通じて「お金が流れる仕組み」を実体験できます。これは会社員として働いているだけでは得られない学びであり、転職や独立を考える際にも大きな武器になります。

費用対効果を追求する効率化脳が鍛えられる

「この広告費は回収できるのか?」「この作業を外注したほうが得か?」といった判断を繰り返すうちに、自然と費用対効果を意識する力が鍛えられます。これは家計管理や投資にも応用できる、人生全体に役立つスキルです。

リスクと注意点

安易に経費を計上しすぎない

副業初心者がよくやってしまうのが「なんでも経費にしてしまう」ことです。生活費と事業経費の区別があいまいだと、税務署に否認され追徴課税を受けるリスクがあります。

「事業に必要か?説明できるか?」を基準に経費を扱いましょう。

キャッシュフロー管理を怠らない

売上が入る前に仕入れや広告費を払うことは珍しくありません。キャッシュフローを無視すると、黒字倒産のような状況に陥る危険もあります。クレジットカードの使いすぎや売掛金の回収遅れに注意し、帳簿をつけて資金の流れを見える化することが大切です。

時間の奪われすぎに注意する

「副業を育てたい」と思うあまり、本業や家庭の時間を犠牲にすると本末転倒です。副業は継続してこそ成果につながるため、無理のない時間配分を意識することが長続きの秘訣です。

まとめ|給与+事業の二刀流がこれからの安定

  • 給与だけでは「守り」の収入
  • 事業所得を持つことで「攻め」と「成長」
  • 副業は「お金」だけでなく「思考の資産」も得られる

これからの時代、会社員にとって副業は「選択肢」ではなく「リスクヘッジ」です。小さくても事業所得を持つことは、節税や収入面だけでなく、働き方や人生そのものを前向きに変える大きな一歩になります。

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